曲中に語りの入る歌

曲中で語る歌の収集家

Vol.1 君といつまでも(加山雄三)

世の中、歌は星の数ほどある。ともすれば星よりもたくさんあるかも。そして、歌が星の数ほどあれば、その宇宙に紛れて台詞ソング(と勝手に呼ぶことにしよう)も雲の数ほどくらいはあるものだ。

などと良く分からないことを言ってみたけれども、ともかくそんな数多の台詞ソングの中でも特に有名なのは、やはり「君といつまでも」ではないだろうか。海外でもよく聴かれているとあって、発売から半世紀以上が経った今でも多くの人が知っている。台詞ソングの金字塔ともいえる一曲。

 

加山雄三というと、確か一昨年の紅白で赤い欄干の橋の上で袴姿で歌っていたのを覚えているが、そういえば今年は居なかったような...と思って調べてみると、2022年を最後に引退していたらしい。ちなみに、どうして一昨年の紅白を覚えているのかと言えば、2番の歌詞が分からなくなってあたふたしているのがやたら脳裏に鮮明であったからである。

 

曲調は全体的にスローペースで難しい転調などもない。たゆたうようなゆるやかなメロディーが心地よい。歌いだしの、優しく声を乗せるような歌い方も、なんだかとっても「幸せだなぁ」という感じがある。

語りの節は間奏の18秒間。そこまで長いわけではないが、歌詞全体のボリュームが少ないので、これでも結構、一曲を通しての比重は高いように感じる。そして、この語りの台詞は、編曲が気に入った加山雄三自身が思わず口にしたものを挟んだというのは有名な話。

 

・台詞
幸せだなぁ 僕は君といる時が一番幸せなんだ 僕は死ぬまで君を離さないぞ いいだろ

 

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1965年発売

 

台詞ソングの金字塔度 ★★★★☆

ゆったりサウン度   ★★★★★

台詞の幸せ度     ★★★★★